2009年6月23日火曜日

6月23日 あめ

こんにちは。

新しい著書を読んだので報告します。

今回は薬事法改正に伴い、ネット上での販売が規制されたことについての記事を読みました。

オンライン販売業者(ヤフー、楽天など)やオンラインドラッグ店にとってはこの制限は死活問題で、署名集めなどをして省令の取り消しを求める訴えを起こしています。(署名は5月半ばには140万件を突破)
その同時期に暫定措置(2年間は一部の人たちへのネットでの販売が許可)が公表されましたが、私はこれもなんだか曖昧なものに感じます。
一部の人たちの位置づけや2年後はどうなるんだろう…


実を言うと、これまでにネットで薬を販売して副作用がでた事例は一件もないそうです。
きっとほかに改正をしなくてはならなかった理由があるのだろうけれど…


また、水虫薬など対面で購入しづらい薬がネットで買えなくなるのは困るという意見について。
確かに買ってるとき知り合いに会うかもしれないし買うのをためらうような薬もあると思うけれど、ネットショップを利用するとき、個人情報や持病、過去に購入した薬、さらに他サイトの閲覧情報まで渡さなければならなく、しかもそういった情報が解析され、広告に利用されているそうなんです。

それっていやじゃないですか!?笑

それだったら変装してお店に買いに行きます。私は。
っていうか、水虫だってぢだって誰でもなるのにあんまり恥ずかしいって思わないでいいと思うんですよね。
本人にしかわからないことだけれど。

今回の記事を読んで、ネット規制で困るのは消費者だけではないんだってことがよくわかりました。
何のための改正か。
今度はそこらへんに着目していきたいと思います。

読んでくれてありがとう。


☆参考文献☆
週刊 金曜日
第17巻第20号通巻第766号
2009年5月29日 発行
佐高 信 発行

P54~55 「安全性」VS「利便性」!? 薬事法をめぐりネットとリアルが激突
筆者:瀬下美和

2009年6月8日月曜日

結局は便利になるのか??

こんにちは。

今日は薬事法の改正によるコンビニなどの他業界の動きについて書きます。


「増刊号:改正薬事法で変わる!まる分かりドラッグストアガイドブック」の中の日本リテイル研究所の見方によると


「買い物の利便性と長時間営業が特徴であるコンビニやSMといった他業態の店舗が参入することにより、一般用医薬品はドラッグストアの独占カテゴリーから競争カテゴリーへと変化する。」

でも、コンビニやスーパー、家電量販店などが一般医薬品を導入するには

「休日や勤務シフトから考えて1店舗当たり最低3,4人の登録販売者が必要となる。」

大体コンビ二では店員さんのほぼ全員が登録販売者の取得者であること、スーパーでも一般用医薬品の売り場に登録販売者一人が常駐しなければならないので、

「企業を挙げて取り組みを図らなければならない大きな問題となる。決して容易に導入を決められる問題ではない。」

また、

「自分の健康は自分で守るという”セルフメディケーション”への社会的な意識の高まりにより、生活者は医薬品に関してはもちろんのこと、健康づくり全体へのアドバイスや最新情報を求めるようになる。」

ので、お客さんは自然と資質の高いドラッグストアで購入してしまいがちになるので

「取り扱う前に自社(自店)における役割と取り組み方法をまず明確にする必要があり、導入を安易に考えるべきではない。」

そうです。



☆改正によるコンビニやスーパーにとってのメリット☆
・売り上げが伸びる(粗利益が取れる)
・一般用医薬品は小型で陳列しやすい

★デメリット★
・登録販売者を雇う人件費または資格を取るお金(最低2万円)
・医薬品を販売する責任
・ドラッグストアも負けじと営業時間を延長してくるので売り上げが下がる恐れもある

また、消費者の医薬品に対する意識の高さや改正の情報が消費者にあんまり浸透していないことから、これまで通りドラッグストアで購入してしまうお客さんが多いみたいです。


*)東京などではもう始まっているようですが、熊本県での6月1日までのコンビニなどからの新規参入の届け出はなかったようです。

今後のお客さんの動向によって変わるのではないでしょうか。





『商業界』8月号臨時増刊『販売革新』編集部編 改正薬事法で変わる!まる分かりドラッグストアガイドブック 第61巻第8号通巻756号 p34~35
発行人 利波章良
発行 2008年7月25日


*)熊本日日新聞朝刊 2009年6月2日